LANケーブルのCat5e / Cat6 / Cat6Aの違いと選び方
ギガビット契約なのに90Mbps前後で止まる。その犯人が、机の裏で何年も刺さりっぱなしのLANケーブル1本だった——というのは珍しくありません。カテゴリの違いと、交換で切り分ける手順を整理します。
ケーブルを買う前に「天井があるか」を確かめる
下り・上りの両方が85〜96Mbpsに張り付いているかを自動判定します。天井がなければ、ケーブル交換では改善しません。
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カテゴリ一覧:速度と用途
LANケーブルは「カテゴリ(Cat)」で性能が区分されます。数字が大きいほど扱える周波数帯域が広く、より高速な通信に対応します。
| カテゴリ | 対応速度 | 伝送帯域 | 家庭での位置づけ |
|---|---|---|---|
| Cat5 | 100Mbps | 100MHz | 100Mbpsの天井の主犯。見つけたら交換対象 |
| Cat5e | 1Gbps | 100MHz | 1Gbps回線なら実用上は足りる |
| Cat6 | 1Gbps(10Gbpsは短距離のみ) | 250MHz | 家庭用の標準的な選択肢 |
| Cat6A | 10Gbps(100mまで) | 500MHz | 将来の10Gbps環境まで見るならここ |
| Cat7 | 10Gbps | 600MHz | 下記の注意点あり。家庭で優先する理由は薄い |
| Cat8 | 40Gbps(短距離) | 2000MHz | データセンター向け。家庭では過剰 |
Cat7について正直に書いておくこと
Cat7(ISO/IEC のクラスF)は、本来 GG45 や TERA と呼ばれる専用コネクタを前提にした規格です。家庭で使う一般的な RJ45 コネクタの製品は、この規格の本来の想定とは異なります。「Cat7と書いてあるから Cat6A より確実に速い」とは言えません。家庭内でRJ45を使う限り、実用上は Cat6 か Cat6A を選ぶのが素直です。
手持ちのケーブルを見分ける
ケーブルの外皮に、規格名が一定間隔で印字されています。CAT5E CAT6 CATEGORY 6A のような表記を探してください。
- 「CAT5」とだけ書かれている → 100Mbpsまでの規格。1Gbps環境では交換対象です
- 印字が読めない・何も書いていない → 古い可能性があります。別のケーブルと交換して測り比べるのが確実です
- ONU・ルーターに元から付属していた短いケーブル → カテゴリは製品によりさまざまです。印字を必ず確認してください
規格が足りていても遅くなる場合
カテゴリが十分でも、次の状態では機器同士が安全側に動作を落とし、100Mbpsでリンクしてしまうことがあります。
- 芯線の損傷・断線しかけ — 家具の脚で踏まれている、ドアに挟まっている
- 極端な折れ曲がり — 直角に折って結束バンドで締め付けている
- コネクタの爪折れ・接触不良 — 抜けかけているとリンクが不安定になります
- 過度に長い配線 — 一般的なツイストペアケーブルの最大長は100mが目安です
フラットタイプや極細タイプは取り回しのよさを優先した設計です。短距離では問題になりにくい一方、長距離やノイズの多い環境では余裕が少なくなる傾向があるため、長い配線には標準的な丸型を選ぶほうが無難です。
ブラウザからは「ケーブルのカテゴリ」は読めません
NeckCheckを含め、ブラウザ上の速度テストはケーブルの規格そのものを読み取ることはできません。特にギガでリンクしている状態では、Cat5eとCat6の区別は測定値に現れません(どちらも1Gbpsに対応しているためです)。判別できるのは「100Mbpsでリンクしている天井があるかどうか」までで、その先はケーブルを交換して再測定するという物理的な切り分けが必要になります。
ケーブル以外も疑う:ポートとハブ
天井の原因はケーブルとは限りません。経路上のポート側が100Mbpsということもあります。
- ルーターのLANポート — 古い機種では一部のポートだけ100Mbpsという構成があります。別のポートに挿し替えて再測定してください
- スイッチングハブ — 経路に古いハブを噛ませていると、そこが上限になります。ギガビット対応(1000BASE-T)かを確認してください
- PC側のLANポート・USB LANアダプタ — 変換アダプタが100Mbpsまでの製品というケースがあります
切り分けの手順(この順で試す)
- いまの状態で測る — 下り・上りの両方が85〜96Mbpsに張り付いているかを確認します
- ケーブルを別のものに交換して再測定 — 改善すればケーブルが原因で確定です
- 変化がなければ、ルーターの別ポートで再測定 — 改善すればポートが原因です
- それでも変化がなければ — ケーブル・ポート以外(建物の配線方式やルーター本体)を疑います。VDSLの見分け方へ進んでください
NeckCheckはこの順序をウィザードとして案内し、同じ結果が2回再現した場合にのみ「確定」と表示します。
上記の切り分けでケーブルまたはポートが原因と分かった場合に検討する機器です。天井が検出されていない状態で買い替えても改善しません。
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最終更新: 2026年7月25日
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